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−第4章−
『意外なる誤算』
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伊勢沢大滝を後にして、いったん沢を戻ります。まだまだ時間は早いので、行きに宿題として残した三ノ沢散策へ行こうという話になりました。あっきー氏によれば、三ノ沢にも結構な大きさの滝があるらしい。早速一行は三ノ沢の出会まで急ぎます。 三ノ沢出会は一見して滝がある感じではないのですが、かなりの急角度で登っていて、はるか上方の木々の間にうっすらと滝?らしき姿が見えます。登り始めからすぐに巨石がゴロゴロと転がっていて、登るのも岩から岩へと飛び移りながら登っていく感じです。と言いながら、大滝へのシャワークライムで既にテンションが上がっている一行は、出会へと辿り着くと同時に、特に集合するでもなく流れでそのままガンガン登っていきます。この辺り、かなりの体育会系(笑)。距離はないものの、かなりの急登で、登っている間はハイテンションなので気付きませんが、ふと息が切れて後ろを振り返ると、崖に近い登り方です(笑)。先頭を行くあっきー氏、渡辺氏。後に続くえーちゃん氏、あじゅ。金さん氏はさすがにゆっくりペースで登ってきます。 それでも何とかF1まで到着。滝らしい最初の滝は岩の間から落ちる小さな滝で、これは難なく越えていきます。と、すぐにF2。こちらはこじんまりとしていますが、一応ちゃんとした直瀑で直登は難しい角度。と、辿り着くと同時くらいに日が差してきて、かなりくっきりと虹が出現して迎えてくれました。 |
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まぁ、普通ならさほどに撮影に力の入る規模の滝でもないですが、虹がかなり綺麗だったので思わず撮影。しかもよく見ると、その直上に綺麗なカーブを描く巨大な美瀑の姿が…。思わずおぉぉ…と声が出てしまいました。F2がかなり関門的な滝だったので、一同、互いに確認…「行きます?」「行きます??」。大体、こういう質疑がある時は既に一行の心は「行きます!」ということなのですが…(爆) まずはえーちゃん氏が右から先行。あっきー氏は左へ。続いて渡辺氏はえーちゃん氏と同じ右へ。あじゅはあっきー氏について左へ。この辺りはかなり自由というか自己選択というか…。金さん氏はF2前で一服やりつつ、皆の無茶振りを見守る体制です。 左へ登ったあっきー氏とあじゅはザレザレの小滝(ほぼ枯れ)から巻くつもりながら、どうにも登れず断念か?と思っているところ、右から登ったえーちゃん氏がF2落ち口横をかなり無理な体勢を取りながらも突破。渡辺氏との連携でロープの設置に成功したのでした。ということで、あっきー氏、あじゅもいったん撤退して右から登ります。 |
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いざF2上へと出てみると、さらに傾斜の緩いナメ滝を登り、いよいよF3登場。伊勢沢大滝の男らしいドバドバの直瀑振りとは対照的に、こちらはかなり女性的な、曲線美、水流が美しい滝です。さらに滝前がかなり広く東南向きに開けているので、虹もくっきり。思わず一行は惚れ惚れ。無名な滝にも関わらず、予想外の嬉しい誤算で、撮影タイムにも気合が入ります。結局、時間も時間だったので、撮影中に滝前おにぎりもこなして、40分近くも夢中で撮っていたのでした。三ノ沢の滝群の詳細については、三ノ沢の滝紹介の方にも掲載済みですので、そちらもご覧下さい。 | |||||||
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すっかり金さんをF2下に待たせてしまった一行(本日2度目…反省)。美瀑に後ろ髪を引かれつつ、撤退を始めます。F2の落ち口まで、傾斜のある流れを慎重に下り、渡辺氏ロープを使って一気に下降します。殿軍はえーちゃん氏。が、実はこの設置ロープの位置関係が非常に微妙。落ち口横にある岩壁周りには支点となる木が無かったため、えーちゃん突破後にこの岩壁のさらに上にある木に支点を取っていた関係で、最後尾のえーちゃん氏はロープ回収のため、同じ方法が取れないのです。止む無く、えーちゃん氏は落ち口横の岩壁下への下降を断念。その上にある木からブッシュの中を下りる巻きルートへ。これがまた支点となる木々の間隔、傾斜、斜面のザレ方等が全て微妙。下で一行が見守る中、かなり無理な格好で苦戦しながら、何とか下降してきました。まさにF3直下はえーちゃん氏のお陰です。感謝、感謝。 無事、F3を拝んだ一行。いよいよ帰還です。大滝前でシャワーして寒くなった体も、三ノ沢に入る暖かい日差しに体も温かくなりました。傾斜のきつかった三ノ沢を慎重に下っていき、改めて角度の急さを知らされつつ、無事出会へと戻りました。ここからは再び伊勢沢を下り、神之川林道を歩いて帰還。終始滝談義に花が咲いたことは言うまでもありません。あじゅにとっては2004年の滝納めともなった締めくくりオフは、こうして充実した一日となったのでした。 |
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