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−第3章−
『寒中シャワークライム』
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早速一行はF3へと近付いて、まずはF3の撮影に入ります。F3直下に立つと、やや左手奥側にある大滝は岩壁で隠れて見えなくなります。正面から見たF3は2段の段瀑で、斜瀑気味に末広がりな下段の上で一端平らになり、その上に渓流瀑状の上段が続いています。上段部分は階段状になっているので、全部を通して登れなくはない感じです…ただし直登はほぼ全行程シャワーになりますが(苦笑)。伊勢沢F3の詳細については、伊勢沢F3紹介の方にも掲載済みですので、そちらもご覧下さい。 さて、F3の両岸は絶壁の岩壁がそそり立っていて、大滝へは嫌でもこのF3を突破するしか手は無い訳ですが、ものの本には右側から鎖と残置ロープがあるという情報。と言いつつ、早速F3に取り付く渡辺氏。確かに、シャワーを怖れなければ登れなくもなさそうなのですが…。とは言え、やはりシャワーは気が引けます。何より11月の朝です。寒さもこたえるところ。そんな中、躊躇無く偵察に行く渡辺氏。一方、あっきー氏は右から踏み跡を探します。奇しくも、両側から登っていく両人(笑)。結局、ものの本通りにあっきー氏が踏み跡があり、F3上段横にあるテラスへと辿り着きました。 |
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あっきー氏の到着を見て、無理せず渡辺氏は撤退します。早速、皆で鎖場から踏み跡を辿ってテラスへと上ります。が、テラスは十分な広さが無いので、3名ほどで一杯。あじゅが後からついて登った時には、既にあっきー氏がF3突破を終えていました。 F3突破は、このテラス部分から滝身横をトラバースしますが、最後はシャワーで登る以外に手が無い状態。水量は相変わらず多く、シャワーでトラバース中に足をとられたら、そのまま滝壷まで運ばれそうな感じです(笑)。そんな中、残置ロープを頼りにあっきー氏が突破し、新たにロープを設置してくれました。このロープを辿って、順次続きます。 テラスの先には、行き先を阻むように大きな尖塔が立っていて、滝下からの高度感から、尖塔乗り越えはかなりの勇気が要ります。というわけで、尖塔にぶら下がるように、岩壁に取り付いてぐるりと巻きます。金さん氏があっきー氏から繋がるロープを尖塔上で抑えてくれて、えーちゃん氏、渡辺氏と続いてこの尖塔を巻いていきます。その先はロープ伝いにトラバースし、最後はシャワーで突破です。 |
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gifアニメです→ | ![]() |
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皆が続いたところでいよいよあじゅも渡ります。シャワー部分はかなり慎重に…。やはり水がかなり冷たい上に、水流の激しさから、足を置いただけでかなりの水しぶきが股下まで跳ね上がり、下半身は否応無くずぶ濡れになっていきます。夏場なら気持ちいいんでしょうけど。それでも何とか無事に突破。F3上へと出ます。と、ここで次に続くはずの金さん氏が撤退。無理はせず踏み跡を辿ってF3下へと戻っていきました。後にF3下へと戻った我々に金さん氏が語った「私の滝見はF1まで…」は正に名言と言えるでしょう。とは言え、血気にはやる滝○カ4名。大滝を目前にして気はそぞろ(笑)。金さん氏には悪いのですが、滝前撮影へとなだれ込むのでした。 | |||||||
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滝前へはさらに小さな小滝を一つ越え、大滝直下に出ます。大滝は巨大な水柱となって我々を迎えてくれました。水量の少ない時には右側1本になってしまうという滝は、左にも小さな流れを従え、堂々たる巨瀑ぶりを見せつけてくれました。伊勢沢大滝の詳細については、伊勢沢大滝紹介、伊勢沢大滝ギャラリーの方にも掲載済みですので、そちらもご覧下さい。4人とも、達成感に包まれつつ各自撮影にいそしみます。こうなると夢中の一行です(笑)。最後の小滝横に全貌を映すのにベストな大岩があり、ここからの撮影しようとしていると、後ろから大声で呼ぶ声。金さん氏です。どうやらF3下からの撮影に、大岩上に立つと思い切り邪魔らしい(笑)。ということで、タイミングを見ながら交代で撮影しました。 さて、一通り撮影を終えると、あじゅは朝ご飯代わりの腹ごしらえ。唯一、二度目のあっきー氏は大滝を巻くルートはないかと物色中。滝の右側にある倒木や落石埋まるルンゼを登っていってました。一通り偵察して戻ってきたあっきー氏。そろそろ撤退です。 シャワークライムで登ってきたということは、シャワークライムで下るということで(苦笑)、登り以上に恐ろしいのが下りの宿命。ロープを頼りに…とは言いながら、水流に足を取られる怖れと戦いながら、シャワーギリギリの水線部分をトラバースしながら下っていきます。先頭は渡辺氏。ゆっくりと下っていき、無事尖塔へと辿り着きます。続いてあじゅ。かなり怖かったですが無事突破。テラスに出て、えーちゃん氏を待ちます。と、なかなか来ないえーちゃん氏。何をやってるのかな?と思っていると、上着を脱いで、ザックごと上着を着なおして、濡らさないための苦肉の策(笑)。急に太ったえーちゃん氏に爆笑です。 |
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えーちゃん氏、あっきー氏と続いて下り、全員無事にクライムダウンしました。テラスは狭いので、金さん氏の待つF3下へと降ります。かな〜り待ちくたびれた金さん氏。すいませ〜ん…と到着です。あっきー氏のロープ回収を待って、一行は再び合流。シャワーで冷たい我々と、待ちくたびれたて寒い金さん氏。滝前を早々に、帰還の途に着きました。 | |||||||
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