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芭蕉滝探索遡行記

−第2章−
『雪中行軍』

猫越林道と桐山林道の分岐点から東へ。桐山林道の第1・第2支線の分岐点を越え、第1支線を行くが滝の姿はなし。折り返して猫越林道と桐山林道の分岐点へ戻る。 芭蕉滝探索遡行記地図2 猫越・桐山林道
分岐点

 9:50出発

桐山林道支線分岐点
 10:30到着
 10:35出発

桐山林道路上
 10:45折り返し
桐山林道支線分岐点
 10:55通過
猫越・桐山林道
分岐点

 11:35到着
雪中行軍はこれから 大きな沢が! 沢への下り口を探す 洞川橋 あきらめて前進
 桐山林道を歩き始めてすぐ、林道に沿って流れる大きな沢が現われます。これが今回の探索の中心となる河原小屋沢です。
 あっきー氏がここで情報として、芭蕉の滝はこの河原小屋沢の支流にあるらしい…ということを教えてくれました。以前のあっきー氏の偵察によると、河原小屋沢の上流域へと向かう猫越林道をかなり上まで登ったとのこと。途中、沢は林道から段々と遠く離れてしまい、沢の様子を確認できる場所がない…ということは、下から沢に沿って遡行できる入り口があるのではないか?という結論に達したとのこと。また、金さん氏の情報では、以前に役場等で聞いた話として、尾根上から下りてくるルートと沢を遡行するルートがあって、上から下りた方が楽だという話。ただ、尾根上へ出るにはかなりの距離があるという話も。役場も含め、地元の情報がかなり限られている(理由は第1章にも書いたが、やはり地元愛か?)こともあり、この少ない情報を頼りに進むほかない。芭蕉の滝への入り口には何ら看板や表示はないとの情報だったが、先ほどすれ違った軽トラの猟師によると、入り口が書いてあると言う…。やや眉唾な感じもあるが、情報不足の我々にとっては希望的観測ではあるが何らかの表示があってほしい…と望むのであった。
 という訳で、この桐山林道に沿って、芭蕉滝があると思われる沢を発見し、これを遡行する…というのが今回のテーマとなる訳ですが…。最初に現われたのは河原小屋沢の本流。沢には少ないながらも水が流れ、立派な橋がかかっています。橋の名は洞川橋。早速、沢を観察しますが、それらしき道や踏み跡や看板や表示はなし。ここから遡行していくような道があれば怪しいのですが…。仕方なく、林道を進むことに。
 ここから林道はほとんど傾斜がなく、同じ等高線あたりを行く感じになります。幾度となく尾根と沢を横切ることになるわけです。そのどこかに芭蕉への入り口があるかもしれない…ということで、注意しながら前進です。 
辺りは一面雪景色
深い谷だが水がない
長く続く雪道 真新しい橋 沢が段々小さくなっている 棄てられた古い橋 同じような橋が続く
どこまでも林道 深い谷 小さな沢の連続 尾根上が近づいている 滝は本当にあるのか?
 林道には先ほどの猟師が通ったと思われる真新しい轍が2本。それ以外はほとんど新雪で足跡を付けるのが楽しい。時折、動物の足跡を見つけては、何の足跡だろう?などと話しつつ前進します。ひたすらに同じような景色。林道はよく整備されていて、道幅も広く、歩きやすい。沢にかけられている橋も最近架け替えられたらしく、沢の横に打ち棄てられた木造の古い橋が朽ちており、沢には真新しいコンクリートの橋がかかっている…なんて風景が続きます。あまりに同じような景色なので、デジャブと思うほど(笑)。
 そんな風に沢をいくつも越えますが、芭蕉の滝、あるいはその入り口に繋がりそうな雰囲気は全くなし。林道や遊歩道の入り口もなければ、踏み跡すらなし。まぁ、あってもこの雪では分からないでしょうが。看板も表示もない。それどころか、進むにつれて沢自体の深さや大きさが小ぶりになってきて、水の流れ自体もなくなってきました。回り込む尾根も段々と小さくなっている気がする。
 そういった漠然とした疑問を持ちつつも、他に手段があるわけでもないので、ひたすら林道を進みます。段々と林道右手に高くそびえていた尾根の頂上が、段々と手に届くような感じに近くなってきました。さほどに傾斜がない林道で、そんなに登っている感じではなかったので、尾根が近づいてきた…つまり山としては下がっているのかなぁと思いました。それは沢が小さくなってきていることからも想像できましたが。
 進みながらも本当にこれでいいのかなぁ?とか、何にも手がかりがないなぁ?と思いつつ進んでいました。3人しかいないこともあり、いつものオフよりは会話も少なかったんですが、この辺りはみんな考えながらの前進になっていたんだと思います。いろんな可能性や位置関係を探りながらの前進です。

 と、尾根を回り込むような道の後に目前に突如現われたものは…開けた林道の分岐点でした。真っ直ぐと右に林道が2本。そして、林道とはいい難い道の跡?のようなものが左下へ。3本とも全て、ここから下へと下りていっている。3人とも顔を見合わせて『???』って顔できょとーん(爆)。予想もしていなかった光景が突如目の前に現われて、状況把握に必死。頭の中だけが目まぐるしく動いています。
動物の足跡
2種類の足跡
絶景 いよいよ尾根上に出たかな? 突如現われた林道分岐 桐山林道第1支線 桐山林道第2支線
 あっきー氏がここで初めて地図(と言っても正確な地形図ではなく、芭蕉の滝のガイド図)を取り出し、3人で覗き込む。色々話し合って行き着いた結論は、桐山林道を行き着いて、支線の分岐まで踏破してしまったということ。途中、沢への入り口や芭蕉に関する手かがリを見つけられないまま、河原小屋沢流域から外れるところまで辿り着いてしまったということでした。
 確認のため、桐山林道第1支線を少し下りていってみましたが、やはりこのまま下っているため、これを諦めて引き返すことにしました。河原小屋沢流域の尾根上方向へ向かう必要性があったからです。話し合って、とりあえず猫越林道との分岐まで戻り、猫越林道を登りながら沢へ下りるところを探すことにしました。
 あじゅはこの帰路、途中の沢への入り口を見落としたんじゃないか?と思い、一人先行。あっきー氏がやはり足が少々つらそうに見えたことと、金さん氏も多少お疲れの様子に見えたこともありますが、これは、ここまで自分がお二方に頼り切って何の下調べもしていなかったことと、ただ二人について楽してきたという感覚に対する反省という気持ちでした。岐阜生まれで雪歩きは比較的得意だし、幸いこの日は体調もかなり良かったので、帰路は道も分かってるし、あじゅがリードして入り口見つけてやるぞー!という意気込みでした。あじゅはひたすらハイペース先行。金さん氏が黙々と続き、最後尾あっきー氏は地図を確認しつつ、写真を撮りつつの前進をされてました。
 結果としては入り口はやはり見つからず、もう少しで猫越林道との分岐。その時、後方から聞き覚えのあるエンジン音が!例の猟師です。後方を歩いていたあっきー氏に金さん氏も合流して、何やら話している様子。あじゅは前方で様子を見ていました。で、得た情報は…「こっちじゃないよー(笑)」。やはり猫越林道側から行かないとダメみたいです。しかもテンションを下げる一言を追加…「今年は凍んねーよ(苦笑)」。ともかくも、振り出しに戻る…ということになりました。
作戦会議(笑)
 

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